2018
DESIGN / Art Direction
小袋成彬「分離派の夏」
2017年の秋, 小袋成彬から久しぶりの連絡を受けて耳にした作品たちはとても内省的なものでした。
彼がこれまでに作編曲を担当してきた楽曲に比べてもトラックは質実で, そこに乗った言葉には裏方に徹していた彼自身が歌う理由が込められていることが感じ取れました。
アーティストにとってのアイデンティティとは, 作品そのものだと考えています。
アーティストの歴史を俯瞰して見ると, 作品の発表年代や環境によってそのモードは移ろいゆくものです。しかし全篇にわたって彼自身が詞を書き, 歌を書いた本作そのものが (その当時の) 彼自身であるなら, 彼の描いた世界と聴き手を限りなく純粋に結ぶことが今作におけるデザインの役割です。
アートワークはタイトルロゴと肖像のみ。最後まで悩み抜き決めた表題は, 静かで力強い佇まいを持たせるべく日本文学に残る私小説を収集しながら制作を行いました。曲だけではなく詩にも耳を傾けてほしいという思いを込めて, ブックレットは曲ごとにページを分割せずに全14曲を連続して配置する体裁を取っています。
CLIENT : Sony Music Labels
ART DIRECTOR :
TAKAYA OHTA
DESIGNER :
TAKAYA OHTA
TAEKO HAMAMOTO
PHOTOGRAPHER :
MASAHIRO SANBE
WEB DEVELOPMENT :
RYO NAKAE
SPECIAL THANKS :
NARIAKI OBUKURO, HIKARU UTADA, HIDENOBU OKITA, NOZOMU KAJI, SHINSAKU KUMABE
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2012
A DESIGNER / Art Director
focused
on CI & BI DESIGN
タカヤ・オオタ
沖縄県沖縄市生まれ。立教大学経営学部卒業。ストーリー&コンセプトを重視し, CIを起点としたデザインを得意とする。ロゴはそれ自体がアイデンティティを有するのみならず, 周辺のクリエーティブと合わさることで総体として成り立つことを念頭に置いて設計を行う。